シムカードとというのが、
携帯やスマホには挿入されていることを
ご存じですか?
海外旅行、特に東南アジアを旅したことのある方は
シムフリーの携帯やスマホを持っていれば
大手キャリアに依存しないで
非常に低料金で利用できることを実感されているでしょう!
欧米など先進諸国は、
携帯電話以前は「固定電話」の普及から始まりましたので
その通信網のインフラ整備には多額の投資が必要とされたため
大手でないと参入できなかった歴史的背景がありました。
しかし、東南アジアを初めとする固定電話の「インフラ整備」が遅れた国々は
経済力が高まるに従って
携帯電話やスマホの普及が急速に進んでいます。
次の資料をご覧ください。
この資料に見られるように
固定電話の普及率は、台湾が68.7%、
次いで韓国の61.4%、3番目に香港の61.3%とと続き、
日本は50.5%となっています。
台湾・香港・日本の場合の固定電話の普及率は
携帯電話やスマホの普及で落ちてきていますので、
かつては、もっと普及率は高かったと記憶しています。
で、これとは対称的なのが
シンガポール、ベトナム、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、中国、インドの後発組です。
「携帯」や「スマホ」のインフラにかける資本投下は
固定電話と比較すると少なくて済むという特徴があったので
携帯やスマホが急速に進んだのだと思います。
もう1つは、
キャリアを特定しないで格安でかけられる「シムフリー」を採用したことが
爆発的な普及を支えた原因理由と考えられます。
私は以前吉田友和氏の書かれた
『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』という本を読んで
2年前にベトナムのダナンで「ベトナム仕様のiPhone」を買って
「シムフリー」をベトナムとラオスで試したことがあります。
確かに、日本のキャリアがパケ放題で通信料として取っている料金は馬鹿高いもので
東南アジアのそれは、「桁が1桁」も違うほど格安なのです!
日本の企業が中国からアセアン諸国に拠点を移したり、
ごく普通の庶民が東南アジアを旅するようになって
その辺の違いについて知る人が急速に増えたことが背景になって
総務省も重い腰を上げざるをえなくなってきています。
その証拠が上中下の3回に亘って特集された「台頭格安スマホ」という記事です。
そして、中小や新興の携帯電話各社が
「SIMロック」解除の要請に至っています。
さて、総務省は消費者の声に押されて
携帯大手キャリアに「SIMロック」の要請をするでしょうか?
政治家は、大手キャリアから多額の献金をもらっているはずなので
官僚に圧力をかけるかも知れません!
実現までには余談を許さないと思います。