2016年4月18日 代表
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巻頭言のことばや
以下に挙げるような文章を読んだ際に
私は、2人授かった子供たちの父親に本当になりきることができるのだろうかという
衝撃を受けました。
言われてみると、その通りです!
普通、結婚したての時は「セックス」に励みはしても
生まれてくる子供のどんな「父親である」べきか、
どんな「母親である」べきかなどの訓練は受けないまま、
ある日を境に突然「父親」になったり、「母親」になったりしたに過ぎません。
つまり、どんな育て方をしたら良いかという育児書はあっても
父親や母親になるための「訓練」を受けないまま、
ある日を境に急に親としての役割を演じ始めないといけないのです!
本当の親になるためには
親であるための「親業」という訓練をしなければならないと唱えた人が
トーマス・ゴードンという人でした。
この本を私が初めて目にしたのは、
1977年31歳(長女が5歳で長男が2歳)の時でした。
その後、日本語訳をされた近藤千恵さんも
1984年に『子どもに愛が伝わっていますか』という本を
出されて同様の運動を国内で展開されました。
何故、この本に興味を抱いたかというと
長崎日大の明倫館の寮生指導、
その他、学級指導、教科指導などを通じて
自分の子どもには何も教えらることのできていないのではないかという自己反省
つまり、人様のお子様を預かり云々言う前に
自分自身が親になり切れていないことに気付いた点にあったのです。
兎に角、「親である」ことが先決だと気付いたところから
私たち夫婦は、本当の「親である」ための勉強を始めました。
特に、私は校内で教えることよりも寮生を指導することが中心の仕事を8年間もしていて
十分すぎる時間的余裕がありましたので、
東京の貫井にある波場武嗣さんの内省教育研究所に通ったり、
千葉県柏にあるモラロジー研究所に通ったりして
人間の発達・発育に関して
主として「親」としての心遣いについて
学んでいました。
そんな時に私たちの子どもたちも
丁度小学低学年真っ盛りの時期にさしかかりましたので
これらの一連の研修体験は私たちの子育てに大いなる参考と果実を
もたらしました。
何をどれだけ取り入れたかは覚えていませんが、
当時は親としては「仮免許」で運転していた時代でしたので
取り入れたら良さそうと思うものは、貪欲に取り入れていったことだけは覚えています。
ただ、1つ注意したのは
子どもたちが我々夫婦に何か判断を求めてきた時に
「一枚岩であること(どちらに聞いても答えが違わないこと)」だけは
必ず守ろうと約束していました。
だから、子どもたちは安心して私たちのところへ戻ってきてくれていたように思います。