2012年12月30日 代表
日本の「正月行事」は、
宮中や寺社に伝わる行事の影響を受けながら
変遷してきましたが、
元々農耕民族だったため、
豊作への願いが基になっています。
主役は「年神様」と呼ぶ新しい年の守り神で、
広く先祖の意味だそうです。
大晦日の夜から元日の朝にかけて
自分たちの家に来て共に過ごし、
送り出すまでが一つの流れなのです。
暮れには家を清める大掃除をして、
年神様が降りてくる場に門松を立て、
しめ縄は家での居場所を表す目印を意味するそうです。
鏡餅は年神様への供え物で、
おせち料理は、年神様と私たちが共に摂る食事なのです。
そして、1月15日の「どんど焼き」の火で正月飾りなどを焼いて
年神様を送り出して締めとするのが
日本のお正月の特色です。
ところで、世界の「ニューイャー」はどうなっているでしょうか?
世界は、宗教や暦によって、
1年の節目とする日は、
それぞれです!
キリスト教は12月の「クリスマス」、
イスラム教は断食明けの「イード」、
ヒンズー教は10〜11月の「ディワリ」、
中国、韓国などのアジアは「旧正月」、
私の大好きなヴェトナムも2月11日からの「テト」が
お正月です!
風習も様々で
イタリアでは赤い下着を着ますし、
英国、ドイツ、オーストラリアなどでは大晦日に
花火大会を催します。
トルコでは、七面鳥を食べますし、
ブラジルでは白い服を着てパーティに行くという習慣があります。
このように世界を見渡すと
日本の正月は「日本列島」で
独自に発展して来たことが分かります!