昨日、朝日新聞を読んでいましたら
カリフォルニア出身の日系4世で神戸大学院教授の
箕原俊洋さんが「ため口」を使う学生について
触れられているコラムを拝見しました。
「ため口」ということばは
今までに何度か聞いたことはありましたが、
私自身が実際の場面で使ったことも、遭遇したこともありませんでした。
そんなわけで「ため口」というニュアンスは
何となくは分かったつもりでいましたが
正確には知りませんでした。
そこで、ウイキペディアで調べて見ましたら
次のようなことが分かりました。
日本語の文体や話し言葉に
主に丁寧体(私は敬体と思いましたが)を含まない言葉の総称で
俗語で「友達口調」を意味するのだそうです。
「タメ」は、元々は「同目(ゾロ目)」を意味する賭博用語だったそうで、
これが、「どうめ→とうめ→ため」という具合に
変遷していき、「タメ口」という使われ方を
するようになったそうです。
要するに、賭博をするような世界で使われていたことばが
一般庶民の日常生活に入ってきたことを意味することになるでしょう。
海外に出かけると、
ホテルやレストランでも
「Would you mind,」とか、
語尾に「sir」を付けたりします。
ましてや、教師と学生の間で
「友達ことば」を使うのは御法度でしょう!
でも、大人や教師の側にも
変に誤解している人もいるようです。
例えば、子どもたちが日常使っていることばを
連発することで何となくわかり合っているような迎合的な口調を良しとするのも
教養ある大人のすることではありません。
昔から「親しき仲にも礼儀あり」という素晴らしいことわざもあります。
身分の上下関係とかでなく、
親子、教師と学生、お客様と従業員など
立場立場によって「一線を画す」ことは世界の常識でしょう!
箕原俊洋さんがコラムで主張されていることは
最低限のマナーとして守るべきだと私は思います。