2013年7月23日 代表
花は盛りに、月は隈(くま)なきをのみ、
見るかは。
雨に対(むか)ひて月を恋ひ、
垂れこめて春のゆくへ知らぬも、
なほあはれに情け深し!
これは、皆様ご承知の吉田兼好が書いた
徒然草第137段の有名な一節なので
ご存じだと思います。
「かは」という反語のことばが付いていますので
兼好法師は、花は真っ盛りや月は満月が
嫌いだったのでしょうか?
真偽のほどは分かりませんが
「あはれ」を感じるためには
桜の散り際とか、微妙に欠けている月、
あるいは群雲に覆われそうな月を
良しとしたのかも知れません。
何故、こんなことを急に思いついたかというと
昨夜塾生を迎えに行っている最中
木床から乗せた塾生が
「先生、満月が綺麗ですねえー」と
言ってくれたので、
後で慌ててカメラに収めたのです!
満月も、ちょっと山の端に
架かったり、群雲にかかりかけている月が
見所が多いかも知れませんね!