旅行人ノート『メコンの国』(インドシナの国々)の第4版を
買ったのはもうかれこれ6年前だろうか?
その本には、タイ・ベトナム・ラオス・カンボジア・中国雲南省などが
案内されていた。
実際行ったことがあるのは
タイ・ベトナム・ラオスであるが、
一番回数多く行ったのは
ベトナム(発音上から言うとヴェトナムと表記したほうがよい)で
人脈も出来つつある。
この他、インドネシアやマレーシアなども
気になる国々である。
インドネシアはまだ訪れたことがないが
マレーシアは長崎日大の修学旅行を皮切りに
個人旅行を含めて3度訪れている。
最近日経新聞を賑わしているのは
中国との尖閣諸島問題や韓国との竹島問題などを契機にして
産業界などが安い労賃を求めて
進出を加速した「メコンの国々」である。
31日の日経にも「広がるメコン経済圏」という大きなタイトルで
欧米企業や日本企業が続々と
押し寄せている現状をリポートしている。
メコン流域の国々だけをざっと見てみると
ヴェトナム(8784万人、GDP1374ドル、平均賃金145ドル)
ラオス(639万人、GDP1204ドル、平均賃金132ド)
カンボジア(1340万人、GDP853ドル、平均賃金74ドル)
タイ(6408万人、5395ドル、平均賃金345ドル)
ミャンマー(6062万人、GDP824ドル、平均賃金53ドル)
ということで、域内総人口が
2億3233万人となり、
日本の2倍以上の人口規模となる。
しかも、ご覧の通りGDP以上に気になるのは
首都における平均賃金の安さである。
ミャンマーのヤンゴンに至っては
53ドルという超破格の低賃金なのである。
だから、最近やたらミャンマー、ミャンマーと
喧しいのもうなずける。
ミャンマーに進出した
欧米企業をご紹介しよう。
米…GE、コカコーラ、ペプシコ、ヒルトン(14年に高級ホテル開業)
オランダ…ハイネッケン
デンマーク…カールスバーグ
といった具合である。
こういう進出を可能にしているのが
物流に不可欠な交通網やインフラと言われるが
東西回廊は2006年にヴェトナムのダナンからタイへと至り、
南部回廊はヴェトナムのホーチミンからプノンペン、バンコクと結んでいるし
タイ・ラオス国境の「第4メコン国際橋」が6月に完成すれば、
バンコクから中国雲南省昆明まで北上する
「南北経済回廊」も1本の道で結ばれる。
今後は、ソフト面の改善、通関手続き、
許可証を持つトラックやバスなどの自由な乗り入れなど
ヒトやモノの往来を円滑にしていく方向に
軸足を移していくに違いない!
私のライフワークとも直結するので、
メコンの国々から益々目が離せなくなってきた!