これは、教育用語で
E・H・エリクソンやR・J・ハヴィガーストが唱えた
発達心理学から導き出された理論。
人間の成長発達は一定の年齢において
達成しておくべき課題があるというのです。
乳児期(0歳~1歳半)…基本的信頼感と基本的不信感
母親との関係で愛情を受け取りそれに反応する。
幼児期前期(1歳半~3,4歳頃)…自律性と恥・疑惑
母親・父親との関係でトイレトレーニング(排泄練習)などで
基本的・生理的な自律感覚を身に付けていく時期。
幼児期後期(4歳~6歳頃)…積極性と罪悪感
家族だけでなく保育園・幼稚園での友達関係を経験して積
極的に物事を行う意欲を感じる。注意されたり否定された
り、バカにされたりすることで、積極性を失って罪悪感や
自信のなさを感じやすくなる。
児童期・学齢期(6歳~15歳頃)…勤勉性と劣等感
学校のクラスメイトとの力関係や勉学・スポーツの成績の競
争(友達との各種比較・クラス内の力関係)によって、勤勉
に努力することの必要性や自分のほうが劣っているという劣
等感を感じやすくなる。
青年前期・思春期(15歳~22歳頃)
…自己アイデンティティー(自我同一性)の確立と自己アィ
デンティティーの拡散
社会的な関係性や役割意識を通して、社会内部での自己の存
在意義や目的を確認していく。自分の世界観・人生観を自分
の実体験を踏まえて確立したり、イデオロギー(思想哲学)
を習得することで再定義したりする。
この後大人になった後も
青年後期、中年期•壮年期、老年期などもありますが、
最も重要な時期は青年前期までなのは
言うまでもありません。
何故なら、人間が健全で幸福な発達を遂げるためには
『発達の順序性•不可逆性』が無視できないからです。
つまり、発達課題は、
前の発達段階から次の発達段階へと
一つずつ順番に達成していかなければ、
正常な精神発達(機能的発達)が進まないという順序性を持つと
同時に1回達成した発達課題は前の段階に戻ることはない
(獲得された精神機能や適応性は失われない)
不可逆性を持つと言われているのです。
私は、この理論とマズローの欲求5段階説
1 生理的欲求 2 安全の欲求 3 帰属の欲求
4 自我の欲求 5 自己実現の欲求
を加え、さらには絶対音階など
その時でないと獲得が難しい訓練や練習などを
付け加えないと
成人した後では難しい能力の開花など
親や指導者として心得るべきことを
学び、自分の子供たちを
実験台にして育てました!
その結果たどり着いたのは
トーマス•ゴードンが主張していた
『親業』という考え方でした。
ご自分のお子さを正常に成長させ、
高いレベルでの自己実現をさせるために
親自身が子ども以上に学ぶところから
スタートしましょう!