これは、4月16日の朝日新聞のザ・コラムに載った
稲垣えみ子さんが書かれた「冷蔵庫が導く仏の境地」という一文です。
わが家でもご多聞に漏れず「冷蔵庫を魔法の道具」と錯覚して
何時かは使うことを前提にした食べ物が
長らく置いてあることがあります。
稲垣さんによれば、冷蔵庫は「時を止める装置」、
即ち、「何時かの箱」としての役割を担わされていると
指摘されていますが、正にその通りでしょう!
冷蔵庫の他には、「何時読む本(教員時代は多かった)」、
「何時か行きたい場所(海外)」などがあるとも指摘されています。
私は「何時か着る服」には、ほとんど関心がないので
前もって買うことはありません。
ところで、高校3年生の時に物理の椋本先生が
「今君たちは受験勉強に必死だが、
世の中には受験以上に大事なものがあるが、
それは何だろうか?」と問われたことがありました。
「今に集中する」「続ける」ことが答えでした!
そして「坐禅することで可能となる」と仰ったのです。
それを真に受けた私は、
その日の学校帰りに
私の檀那寺の是心寺に辻宗哲老師を訪ねて
弟子入りをしました。
受験で一番忙しい高3の2学期から3学期にかけてのことでした。
私たちは「過去」にも「未来」にも
生きることができないので
今の一瞬にかけること、
そしてその一瞬一瞬を無我の境地で続ける修行を
みんなが「受験勉強」に必死になっている時期に経験しました。
そのため、第一志望の大学には不合格でしたが、
あの時の選択は今でも間違ってなかったと思います。
だから、「何時か」に思いを馳せ、
思うにまかせぬ「今」を慰めるという選択肢は
私にはありません!
ただあるのは、コントロールできる「現在」と
そして、「私」のみです!
「過去」が栄光ある「過去」になるにも、
「未来」が明るい「未来」になるためにも、
「今」をおいて他にありません!
だから、「夢をつくる」「未来をつくる」なのです!










