日本の三大随筆集の1つに
「徒然草」があり、
その第117段に「友人論」が展開されています。
先ずは、その一節をご紹介しましょう!
友とするにわろき者、七つあり。一つには、高くやんごとなき人。二つには、若き人。
三つには、病なく身強き人。四つには、酒を飲む人。五つには、猛く勇める兵(つはもの)。
六つには、虚言(そらごと)する人。七つには、欲深き人。
よき友三つあり。一つには、物くるる友。二つには、医師(くすし)。三つには、智恵ある友。
兼好法師は、隠遁生活をしていたので、
物をくれる人を第一にしたのでしょうか?
東京都知事は、徳州会から
得体の知れないお金を受け取り
疑惑だらけで世間に醜態をさらして話題となっており、
東京オリンピックの招致に成功したのも
水の泡となりました。
また、臭いものに蓋をするという「特定秘密保護法案」も
何やら大戦前の「民知らすべからず」的な匂いが
ぷんぷんしていて、
時計の針が昔に逆戻りしている感じがします。
兼好法師が、2番目に「医師」を挙げているのは
彼が健康体でなかったからだと言われています。
3番目の「知恵のある友人」は
現代でも十分通用しそうだし、
私もそういう友人がほしいと常々願っています。
彼が最初に挙げている「物をくくる人」は
私の良い友人像には当てはまりません!
また、2番目の「医師(くすし)」も
ロータリアンの中に何人もいらっしゃいますが、
本物の勉強や研究をしている人は少なく、
余り頼りにならない人が多く、
今では金儲けのために製薬会社と結託している
「守銭奴」まで出る始末です!
だから、医者に自分の健康や生命を預けるのではなく
自己管理に徹することが
現代流の「健康管理」の鉄則だと思います。
このように書いてきて、
兼好法師が展開している「悪き友」に酒飲む人というのが
入っていて気になって仕方がありません。
実は、私の友人の大半は「酒飲み」たちだからです。
酔いすぎて醜態を見せる人、
けんか早い人、酒癖の悪い人とは
一緒に飲みたくありませんが、
私自身が素面だと「真面目腐っていて面白いことが言えない」ので
ほどよい酒は飲んでいて楽しいと
感じているからです。
日本は、国内総生産で中国に抜かれ、
そして間もなくインドにも抜かれてしまうでしょう。
これから益々国内経済は少子高齢化によって縮小し、
先進諸国の中でも「落日」を迎えていきます。
しかし、智恵があり、正直で、誠実で゜
成熟した日本人となって
世界の模範になりたいものです!