2013年5月18日 代表
私は、47年前
高校3年生の受験期の一番忙しい時期に
こともあろうろに、
田平町野田にある是心寺に
坐禅を修行するために
入門しました。
当時私は平戸猶興館高校の理系コースで
3年8組に在籍していました。
そのクラスの学習の中でも
私は「物理」が大好きで
物理の時間は殊の外集中して受講していました。
ある時、物理の椋本先生が
「受験に必要なのはどんな要素かな?」と
尋ねられました。
てっきり、時間を十分かけて
勉強に励むことだろうと考えていた私たちに
先生は「受験に必要なのは集中力」と「継続力」だと
断言されたのでした。
次に、その2つの力は
「どうやったら身につけられるか?」と尋ねられましたが、
誰も答えられなかったので
私が代表して「どうやって身につけたらよいのでしょうか?」と尋ねると
先生は「坐禅」をすればよいと言われたのです。
実は、それまでに母からは何度となくお寺に行って
修行を積むと良いことがあるよと勧められていたのですが、
一度も行ったことはありませんでした。
しかし、その日は学校帰りに鞄を提げたまま
是心寺に行って当時の辻宗哲老師に
「入門させてください」と言って入門を許可されました。
それから、毎月3泊4日は
どんなに受験が大変であろうとも
通い続けたのでした。
勿論、お寺の一室をお借りして
受験勉強に励んだことも言うまでもありませんが、
当初合格圏内にあった大学には合格できず
国語・漢文・中国語で有名だった
二松学舎に進学したというわけです!
確かに、大学受験で第一志望校に合格できませんでしたが、
この時身につけた抜群の「集中力」と「持続力」は
今も私の生き様の中に脈々と生き続けていて
何かを為すときの全ての「原動力」になっていると思います。
何にも代え難い貴重な財産です!