2013年5月16日 代表
「ラウンドアバウト」というのは、
欧米で普及している「円形交差点」のことです。
私は、平成5年に当時勤めていた
長崎日大中の生徒をオーストラリアの語学研修に連れて行ったとき
初めてこの「ラウンドアバウト」を見て素晴らしいシステムなので、
「日本でも最初に長崎で取り入れたら!」と
長崎県知事を戦ったときに
ある会合で話したことがあります。
それから20年の歳月があっという間に経ってしまいました。
今回重い腰を上げたのは
東日本大震災という未曾有の大災害が起こって
信号がダウンして混乱する事態が生じたからでしょう!
交通の流れがスムーズになるだけでなく、
重大事故も減少するそうです。
そこで、やっと官僚機構(警察庁)が
動き出したようです。
既存の交差点から信号機を撤去して
日本で最初に「ラウンドアバウト」に生まれ変わったのは
長野県飯田市のJR飯田駅近くの東和交差点です。
直径13mの緑地帯と、
外側を囲む幅5mの「環道」を整備して、
車は5本の道路からそれぞれ環道に入って
右回りに走り、目的方向へ出て行く仕組みなのです。
20年前にオーストラリアで見て以来、
ニュージーランド、米国、カナダ、イギリスなどの欧米でも
ごく普通に見かけてきました。
日本で導入が遅れた本当の理由は、
「既得権益」として甘い汁を吸っていた企業と
官僚との癒着がそれを阻んでいたからです。
ところが、東日本大震災が起こって
「災い転じて福と為す」となりました!
すなわち、停電や信号機が破損しても
交通制御ができ、
「災害」に強いということが証明されて
重い腰を上げたのです。
警察庁は今国会で
改正道路交通法に「環状交差点」と定義して
一時停止や環道優先のルールなどを
盛り込んだようで、
それが発布されて初めて本格的導入が
始まります!